歌を唄う猫の夢
定期更新ネットゲーム『Sicx Lives』の、 日記・雑記・メモ等が保管されていくのかもしれません。 昔は『False Island』のことを書いてました。
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ベルクレア騎士団――
守護者崇拝を主義として掲げた、数多くの分隊を纏める大型騎士団。
宝玉および財宝の奪取を目的としていると噂されるが、真偽は定かではない。
守護者崇拝を主義として掲げた、数多くの分隊を纏める大型騎士団。
宝玉および財宝の奪取を目的としていると噂されるが、真偽は定かではない。
「……ハハッ! 来やがった来やがった! 待ちくたびれたぜッ!!」
狭い砂橋を占拠している鬱蒼とした一団の前で、黒ジャケットを羽織った紫瞳の青年が仁王立ちしている。
短く刈られた深緋色の髪、耳には無骨な造型のピアス、不敵な笑み。
陽光を反射させるナイフを幾本もベルトに差し入れた姿は、騎士というより無頼漢に近い。
「14隊は突破されましたか……あの状態では仕方ありませんね」
その一歩後ろに控えるは、柔らかな瑠璃色の瞳を持つ少女。
華麗に装飾された銀鎧。左手に握る銀弓にも同じ模様。透き通る銀髪を纏めるカチューシャも、また。
気配に高貴ささえ感じさせる物静かな少女は、青年に対比して凛とした姿を魅せていた。
「楽しみがまわってくるなら大歓迎じゃねぇか」
余裕か、傲慢か。
対峙する相手から悠然と視線を逸らした青年は、少女を振り返ってエキュオスと呼ぶ。
「ギル……何度も言うように、私はエキュオスではありません。
シズクリアスプリズムという長ったらしい名があり、呼称はシズクという呼びやすい名を推奨しています。
如何でしょうか?」
対して、少女は表情を毛一筋も変えずに淡々と言葉を紡いだ。
「エキュオス蔓延るエルタ出身の得体の知れない奴が何を言っても無駄無駄無駄。
黙って俺の役に立ってくれればいいんだよ」
ギルと呼ばれた青年は、横柄に言い放つ。
シズクと呼び名を示した少女は、かすかにうつむいて溜め息をついた。
「……そうですか」
仲のいい2人には見えない。
先に出逢った14隊も騎士団らしくない群れだったが、ベルクレア騎士団とは皆このような集団なのだろうか?
「ま、関係ねぇな?」
ジェイが薄く嗤って背負う大剣を引き抜いた。剣にして鍵、この世ならざる存在を呼ぶ召喚の媒体。
リーダーの動きを契機とし、飛竜に跨るカリアが虚空より意匠を凝らした短剣を呼び出した。
「立ち塞がるならば、押し通るまで」
短剣とはいえ、彼の体躯ならば大剣とも言えよう。
2人の剣使いが殺気を叩きつける中、背後に控えるメルトが大気中のエーテルを集めて光の弓を造る。
「喧嘩はいけないです。恋の花を咲かせてラブラブになればいいです!」
敵の台詞を耳にして、ギルはくつくつと堪えきれずに愉悦を漏らす。
それを冷めた目線で見据えるシズクが、呟いた。
「では、使命を果たしましょう」
言葉を受けて、ギルが顔をあげた。嗜虐に満ちた表情を浮かべて。
「我らベルクレア第15隊! 魔王エリエスヴィエラの守護のもと、いざ参るッ!
……ってかぁ? ハハッ!
隊長の半分が消えてるってぇのに、探索より足止め優先たぁ騎士団長様は余裕なもんだねぇ?」
「……。…いきますよ」
「はいはい。
敵さんは全力出せよぉ? …でないと、一瞬で終わっちまうからなぁぁッ!!」
ベルクレアの兵士が大地を蹴り飛ばして土煙を巻き上げた。
闘いが、始まる。
狭い砂橋を占拠している鬱蒼とした一団の前で、黒ジャケットを羽織った紫瞳の青年が仁王立ちしている。
短く刈られた深緋色の髪、耳には無骨な造型のピアス、不敵な笑み。
陽光を反射させるナイフを幾本もベルトに差し入れた姿は、騎士というより無頼漢に近い。
「14隊は突破されましたか……あの状態では仕方ありませんね」
その一歩後ろに控えるは、柔らかな瑠璃色の瞳を持つ少女。
華麗に装飾された銀鎧。左手に握る銀弓にも同じ模様。透き通る銀髪を纏めるカチューシャも、また。
気配に高貴ささえ感じさせる物静かな少女は、青年に対比して凛とした姿を魅せていた。
「楽しみがまわってくるなら大歓迎じゃねぇか」
余裕か、傲慢か。
対峙する相手から悠然と視線を逸らした青年は、少女を振り返ってエキュオスと呼ぶ。
「ギル……何度も言うように、私はエキュオスではありません。
シズクリアスプリズムという長ったらしい名があり、呼称はシズクという呼びやすい名を推奨しています。
如何でしょうか?」
対して、少女は表情を毛一筋も変えずに淡々と言葉を紡いだ。
「エキュオス蔓延るエルタ出身の得体の知れない奴が何を言っても無駄無駄無駄。
黙って俺の役に立ってくれればいいんだよ」
ギルと呼ばれた青年は、横柄に言い放つ。
シズクと呼び名を示した少女は、かすかにうつむいて溜め息をついた。
「……そうですか」
仲のいい2人には見えない。
先に出逢った14隊も騎士団らしくない群れだったが、ベルクレア騎士団とは皆このような集団なのだろうか?
「ま、関係ねぇな?」
ジェイが薄く嗤って背負う大剣を引き抜いた。剣にして鍵、この世ならざる存在を呼ぶ召喚の媒体。
リーダーの動きを契機とし、飛竜に跨るカリアが虚空より意匠を凝らした短剣を呼び出した。
「立ち塞がるならば、押し通るまで」
短剣とはいえ、彼の体躯ならば大剣とも言えよう。
2人の剣使いが殺気を叩きつける中、背後に控えるメルトが大気中のエーテルを集めて光の弓を造る。
「喧嘩はいけないです。恋の花を咲かせてラブラブになればいいです!」
敵の台詞を耳にして、ギルはくつくつと堪えきれずに愉悦を漏らす。
それを冷めた目線で見据えるシズクが、呟いた。
「では、使命を果たしましょう」
言葉を受けて、ギルが顔をあげた。嗜虐に満ちた表情を浮かべて。
「我らベルクレア第15隊! 魔王エリエスヴィエラの守護のもと、いざ参るッ!
……ってかぁ? ハハッ!
隊長の半分が消えてるってぇのに、探索より足止め優先たぁ騎士団長様は余裕なもんだねぇ?」
「……。…いきますよ」
「はいはい。
敵さんは全力出せよぉ? …でないと、一瞬で終わっちまうからなぁぁッ!!」
ベルクレアの兵士が大地を蹴り飛ばして土煙を巻き上げた。
闘いが、始まる。
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書き綴ってます。
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