2007/09/22 (Sat) 探索19日目-日記

[ -Recollection- ]


「――なるほど。晴明、これが件の小妖か？」

精悍な顔つきの青年が尋ねる。白髪の老爺は然りと頷いた。

「三寸はあるぞ。私の眷属を名乗らせるには、随分背が高くないか」

黒漆の木箱を寝床に眠る少女は、掌程度の大きさしか無い。
青年は、小さな頬を滑らかな指先で優しく撫でつける。

「良かろう。少毘古那の戦技を、この娘に授けてやろうさ」

老爺の肩に爪足をかける鷲木莵が、言を受けて低く嘶いた。


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[ Flare's Eye -Fight rally Side- ]

第三回の闘技大会も、もうおしまい。
今回も、いろんな人と戦った。


アルワン『もう、有名人と戦うのはこりごりだぜ！』


それが楽しいのに。アルワン、そんなに臆病者だった？


アルワン『有名人ってのは、島に真剣だから強ェんだよなァ』


あ、それ分かる。
島を快適に過ごすには、戦闘方法も考えなきゃダメだから。
勝てないと、楽しく過ごせないから。だから、真剣。


アルワン『でもよ、真剣じゃないはずのウチらの闘技大会PT、意外に強いぜ？』


７戦５勝。５勝で終わるか、６勝までいけるかは、今日の結果次第。
最終戦はすごく強い相手。ミニドラゴンたくさん。
でも勝てば最高記録。すごい。ほめて？


アルワン『…俺様も戦ってるんですが…。…ああ、わかったよ、えらいえらい！』


ん。ありがと。


アルワン『不思議だよな。BBS相談とかしてねェんだけど…バランスがいいのかね？』


どうだろ。みんな、装備をちゃんと作ってるのがいいのかも。
リナは格闘のエキスパート。狙いも正確だし、鋭く、軽やかで、怖い。
玖狼の魔眼は相手を確実に魅了する。援護も完璧。確実にトドメを刺す。

《勝ちを考えないで楽しめる人集まれ》がキッカケだったのに。
…驚きの展開。


アルワン『欲が出てくると徳を失うって言うぜ』


うん、わかってる。
楽しく遊ぶために、考えてるだけ。ただ生きてるだけは、つまらない。


アルワン『ところで、さっきから気になってるんだが、…ゲストほったらかし』


え？　…あ、カノン。そういえば来てた。やほ？


カノン　　「ひ、ひどいよ、ふれあちゃん！」
アルワン『悪ィな。…いや、本人に悪気はないんだぜ、これでも。ほら、考えて動いてねェからさ』


むか。失礼。私もいろいろ考えてる。
今日の夕御飯はなにかなとか、明日はいつ寝ようかなとか。


カノン　　「はうぅ～。夕食と私のゲストは同じ扱いなの～？」
アルワン『耐えてくれ！ これでも本当に悪気はないんだ、耐えてくれ！』


よくわからない。
でも、カノンとアルワンは通じ合っているみたい。不思議。


シンちゃん「天然かな」
イトーくん 「天然だな」
アルワン　『うちの姐さんが迷惑かけてゴメンナサイ！ゴメンナサイ！』
カノン　　　「そんなことより、もう結構な行数いっちゃってるけど、私の紹介まだかなぁ」


第５回戦で戦った、カノン。２つのコミュニティで一緒してる。
すごく綺麗な人。でもときどき、よくわからないことを言う。言うと、男の人はみんな顔を赤くする。
なんで？


アルワン『フッ。お子ちゃまにはわからねェのさ、アダルティな魅力ってヤツは』
カノン　　「そんなにアダルトかなぁ？　ちら」
アルワン『ぶはー!?　お、おねいさん、ちょ、胸元、ぷにぷに、破壊力高スギー!?!??』
カノン　　「え～。そうかなぁ。ちら、ちら」
アルワン『ぬああああああああ、舐めんなこちとらこれでも神様だ、堕天だけはしねェぞー!?』


やっぱり通じ合ってる。
……でも、あの胸は羨ましい。欲しい。頼んだら、分けてくれないかな？



+斜+
　※先日の日記返しとして、星崎花音様(ENo.837)をお借りいたしました。
　　ありがとうございます！
-斜-